短期間で辞める(辞めた)場合、悩むのが退職理由だと思います。
「短期間で退職する(退職した)理由を正直に話すべきか?」
「20代で短期間で退職したら、さすがに不利だよね?転職できるか不安」と悩むのは当然のことです。
でも、大丈夫!実は、短期間での退職理由は20代での転職者が逆転する大チャンスになるんです。
短期間での退職理由は面接でどのように言うべきなのかを例文を交えながら説明してきます。
20代が短期間で退職しても退職理由で逆転可能!
短期間で退職する(退職した)時に、面接で退職理由を聞かれたらどう答えれば良いんだろうと悩みますよね。
なぜ、短期間で退職した時の退職理由で悩むのか?
その答えは、短期間での退職は面接官への印象が悪いからです。
特に、20代の人が短期間で退職すると、面接官は「またすぐに退職するかもしれない」と考えます。
正社員として採用する場合、長期間勤めてもらうことが前提になります。
特に、20代の人は採用後すぐには即戦力にならないことも多く、長期間勤めてもらわないと、企業側は損をするだけになるんですね。
だから、企業側としては、できるだけ長期間勤めてもらいたいと思っています。
それなのに、前職を短期間で退職していたら、印象が悪いのは当然です。
でも、短期間で退職したという悪い印象は、退職理由次第で覆すことが可能です。
短期間で退職してしまった20代の人が、次に希望の職に転職できるかどうかは、退職理由にかかっているのです!
20代が短期間で退職するのは悪いことではない!
20代で短期間で退職する(退職した)人の退職理由は具体的にどうすべきなのかを考える前に、まずは「20代が短期間で退職するのは悪い事なのか」について考える必要があります。
面接官が持つ印象は、ひとまず横に置いておいて、「短期間での退職が悪いかどうか」だけに焦点を当てて考えます。
- やりたいことができないことの方が問題
- 数ヶ月も数年もさほど変わらない
- それゆえに、短期間で退職することを後ろめたく思う必要はない
やりたいことができないことの方が問題
短期間で退職するのは、「良いこと!」とは言えません。
ただ、やりたいことができないことの方が問題です。
「仕事でやりがいを感じない」、「仕事をしていてストレスしか感じない」という状態なのに、短期間で退職するのは悪いことだから、我慢して働き続ける。
これに、どんな意味があるのでしょうか?
何の意味もありませんよね。
ハッキリ言えば、時間の無駄です。
自分の目標を達成できず、やりたい仕事ができず、やりがいを感じず、ストレスしかない。
短期間で退職することよりも、こっちのほうが大問題なのは明らかです。
数ヶ月も数年もさほど変わらない
短期間で退職したくなった場合、「せめてもう少し我慢して、2~3年くらいは働いたほうが良いのかも」と考える人もいます。
ただ、数ヶ月も数年もさほど変わらないのが現実です。
3年働いても、「短期間だな」と考える面接官もいるんです。
その数年間であなたの目標に役立つスキルを獲得できるなら、数年間我慢するのもありですが、そうでなければ、数年間我慢する意味はないと思って良いでしょう。
それゆえに、短期間で退職することを後ろめたく思う必要はない
短期間で退職するのは良いこととは言えません。
ただ、やりたいことができないことの方が大問題ですし、数ヶ月でも数年でもさほど変わらないので、退職したいと思ったら期間は関係なく、スッパリ退職して、次のステップに進んだほうが良いでしょう。
短期間で退職するの良くないからと数年その職場で我慢しても、何の得もありません。
それどころか、やりがいのある仕事に就き、目標達成に向けてスタートするのが遅れるだけですから、損をしていることになるのです。
さらに、我慢しているうちに30代になってしまって、転職に不利になってしまうということもあります。
だから、短期間でも退職したいと思ったら、躊躇せずに退職して、新しい転職先で働くべきなのです。
退職理由は短期間で辞めた理由を前向きに置き換えることが大切
退職理由は短期間で辞めた20代の人が、悪い印象を逆転させるための大チャンスになります。
確かに、「20代で短期間で退職する(退職した)」という事実は面接官に悪い印象を与えます。
でも、先ほども説明した通り、「20代で短期間で退職する(退職した)」というのは悪いことではありません。
これを考慮して、退職理由を考え、面接でしっかり伝えるようにすれば、短期間で退職しても、希望の求人に採用してもらえる可能性が高くなります。
- 短期間で辞める(辞めた)退職理由を正直に話して良いケース
- 短期間で辞めた退職理由を前向きに置き換えたほうが良いケース
- 「御社ではやりたいことができる」と結びつければ採用が近づく
短期間で辞める(辞めた)退職理由を正直に話して良いケース
短期間で辞める(辞めた)場合、面接で退職理由を聞かれたら、「短期退職の言い訳をしなくちゃ!」とか「嘘をついて、短期間で辞める(辞めた)ことをごまかさなくちゃ!」と思うかもしれません。
でも、短期間で退職する(退職した)理由を正直に話して良いケースもあるんです。
そのケースとは、次のようなケースですね。
- 労働条件が説明と違っていた場合
- 仕事内容が説明と違っていた場合
この2つのケースの場合、短期間での退職は仕方がないですし、あなたに非はありませんので、無理にごまかしたり言い訳をする必要はないでしょう。
ただ、面接で退職理由を聞かれた時に、前職の企業の悪口にならないように気を付けてください。
また、転職先では労働条件や仕事内容が自分の希望したものであることを確認しておかないと、また同じ失敗を繰り返すことになりますので、きちんと確認した上で求人に応募するようにしましょう。
短期間で辞めた退職理由を前向きに置き換えたほうが良いケース
短期間で辞めた退職理由を正直に話すのではなく、建前を使って前向きなものに置き換えたほうが良いケースもあります。
日本人は本音と建て前を使い分けますし、「嘘も方便」ということわざもありますから、何でも正直に話すのが良いというわけではありません。
前向きなものに置き換えるべきケースは、次のようなものです。
- 人間関係が悪かった
- 給料が低かった
実際に短期間で退職する(退職した)理由の例は、このようなものも多いですよね。
ただ、このような理由で短期間で退職する(退職した)時には、そのまま退職理由を話してはいけません。
面接で退職理由を「人間関係が悪かったからです」とか「給料が低いことが退職理由です」のように述べてしまうと、面接官は「どうせまた短期間で退職するんだろうな」と思うのです。
だから、このような退職理由の人は、前向きなものに置き換えるべきなんです。
前向きな退職理由を作る手順は、以下の通りです。
- 退職をきっかけにキャリアプランを見つめ直す
- 「仕事でやりたいこと=目標」を明確にする
- 「今の職場では目標を達成できないから」ということを退職理由にする
「仕事でやりたいこと」がよくわからないという人は、まずは「仕事で絶対にやりたくないこと」を考えてみましょう。
人間は、「やりたいこと」よりも「やりたくないこと」の方が思い浮かびやすいですから。
「仕事で絶対にやりたくないこと」が明確になったら、次はその真逆に位置することは何かを考えましょう。
それが、あなたの「仕事でやりたいこと」になります。
もし、キャリアプランを見つめ直した結果、今(前)の職場でも目標を達成できてしまうという時には、「今(前)の職場では目標達成までが遠回りになるから」や「前の職場では目標達成のレベルが低いから(より高いレベルで達成したいと思ったから)」という退職理由にすればOKです。
詳しくは、「退職理由で本音と建前を20代が使い分けることが採用への近道になる!」で説明しています。
人間関係や給料が本当の退職理由のあなたのために面接で使える例文をご紹介します。
「前職ではSEとして採用になりましたが、実際に配属されたのは営業部でした。営業の仕事も新鮮で良い刺激を受けることがたくさんありましたが、今までSEとしてスキルアップするために努力してまいりましたし、資格も取得しましたので、ぜひSEとして働きたいと強く思い退職いたしました。」
「前職は自分の希望で営業職に配属になりました。私は自社ブランドを大切にし、アフターケアなどにも力を入れていると聞いていたのですが、実際のところは売上とノルマ達成だけを重視しているような印象を持ちました。
もっと顧客と自社製品、自社ブランドを大切にしながら営業をしたいと思いましたので、退職を決意いたしました。」
「御社ではやりたいことができる」と結びつければ採用が近づく
短期間での退職理由を考える時には、前向きでポジティブな退職理由を考える必要があります。
在職期間が短いのに転職する理由は、「~が嫌だったから」というネガティブなものだと、どうしても「ただのわがまま。またすぐに退職するだろう」と思われます。
正社員が短期間で退職する(退職した)理由は、面接官が納得できるものにしなければいけないのです。
だから、あなたに明らかに責任がないという場合以外は、前向きでポジティブな退職理由を考える必要があります。
そして、「御社ならやりたいことができる」と結びつければ、さらに面接官の印象は良くなります。
「なぜ短期間で退職する(退職した)のか?→やりたい仕事、達成したい目標があるから→御社ならそれができる」という流れにすれば、熱意と同時に今度は短期間で辞めるつもりはないということをアピールできます。
だから、採用がグッと近づくんです。
例えば、先ほどの退職理由の例文を例にして転職の志望動機につなげてみましょう。
「前職ではSEとして採用になりましたが、実際に配属されたのは営業部でした。営業の仕事も新鮮で良い刺激を受けることがたくさんありましたが、今までSEとしてスキルアップするために努力してまいりましたし、資格も取得しましたので、ぜひSEとして働きたいと強く思い退職いたしました。
御社は社内SEとして採用していただけるとのことですし、社内のIT化を積極的に行っていて、さらにSEとしての研修会も頻繁にあるとのことで、私自身のスキルを存分に活かすことができ、さらなるスキルアップができると思い志望いたしました。」
「前職は自分の希望で営業職に配属になりました。私は自社ブランドを大切にし、アフターケアなどにも力を入れていると聞いていたのですが、実際のところは売上とノルマ達成だけを重視しているような印象を持ちました。
もっと顧客と自社製品、自社ブランドを大切にしながら営業をしたいと思いましたので、退職を決意いたしました。
御社の営業は顧客ファーストで、自社ブランドの製品を大切に育てていくという方針ですので、ぜひ御社で営業職としてお客様を大切にしながら、御社に貢献していきたいと思いました。」
短期間での退職理由がうまく思いつかない20代の人は転職エージェントを利用しよう!
短期間で退職する(退職した)場合、不利な状況を逆転するには前向きでポジティブな退職理由を考える必要があります。
ただ、良い退職理由が思いつかない、もしくはこれで良いのか自信がないという人もいますよね。
20代は転職しやすいことは事実ですが、短期間で退職する(退職した)ということは不利になりますので、退職理由は非常に重要です。
だから、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントはあなたのキャリアプランを一緒に見つめ直し、前向きでポジティブな退職理由をあなたと一緒に考えてくれます。
もちろん、本音の退職理由も解決できて、本当にあなたがやりたい仕事ができるのか、労働条件はあなたの希望にきちんと合っているのかなどの確認も手伝ってくれますので、今度は長く勤められる企業い転職することができます。
だから、不利な状況を跳ね返して、良い転職ができるんです!
執筆者情報
- 天職エージェントは、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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