サザエさん症候群の20代は憂鬱?おすすめの9つの対策と最終手段

サザエさん症候群への対策について、今回はお話ししたいと思います。

サザエさん症候群って何?

という方も、中にはいらっしゃると思います。

 

サザエさん症候群とは、次のような状態のことです。

日曜日の夕方、テレビで「サザエさん」を放送する時間帯になると、

「あぁ…、明日からまた仕事だ…」

「仕事に行きたくない…、頭痛くなってきた…」

と気分がどんよりと落ち込んで、日曜の夜を楽しむことができない。

日曜の夜はその後ずっと憂鬱なまま、体調不良を抱えながら過ごしている。

これがまさに、

 

サザエさん症候群

 

なのです。

 

サザエさん症候群はあなたの脳と身体からの緊急SOSです。

緊急SOSを無視してしまうと、あなたは心身ともに深刻なダメージを受け、立ち直れなくなってしまいます。

だから、20代の今のうちにサザエさん症候群から脱出しておく必要があります。

 

実は、私も以前はあなたと同じようにサザエさん症候群でした。

しかも、今振り返ってみると、結構重症な状態だったと思います。

私の経験を交えながら、サザエさん症候群の対策・解決法を説明していきます。

私が提案するサザエさん症候群の対策・解決法は有効なのかどうかを一緒に検証していきませんか?

サザエさん症候群への対策は、目的論で考えると見えてくる!

サザエさん症候群になるのはなぜ?目的論で考えると解決法が見えてくる!

サザエさん症候群の対策を真剣に考えている20代は、

「なんで私はサザエさん症候群になっているのか?」

を考えていきましょう。

 

この時に対策を考える上で大切なことは、原因論で考えるのではなく目的論で考えることです。

 

原因論はフロイト心理学の考え方で、目的論はアドラー心理学の考え方です。

 

原因論=全ての行動や感情は過去の体験から生み出される

目的論=全ての行動や感情はある目的を達成するために生み出される

 

簡単に言うと、原因論は過去に注目し、目的論は今と未来に注目する考え方なんです。

 

サザエさん症候群を原因論と目的論で考えてみる

原因論でのサザエさん症候群

原因論でサザエさん症候群を考えると、

  1. 憂鬱になる=原因
  2. 仕事に行きたくない=結果

となるので、

「憂鬱になるから、仕事に行きたくない」

となります。

 

これが一般的な考え方ですが、この考え方でサザエさん症候群を捉えると、何の対策も浮かんできません。

フロイト心理学を否定するわけではありませんが、この原因論でサザエさん症候群を考えるのはダメなんです。

 

 

目的論でのサザエさん症候群

目的論でサザエさん症候群を考えると、

  1. 仕事に行きたくない=目的
  2. 憂鬱になる=手段

となるので、

「仕事に行きたくないから憂鬱になる」

となります。

 

このように目的論で考えると、対策は簡単に見えてきます

仕事に行きたくないから憂鬱になる。

それなら、「仕事に行きたい」とまでは言えなくても、「仕事に行きたくない」と思わないように、「仕事に行っても良いかな」と思えるようにすれば良いのです。

 

また、目的論で考えると、サザエさん症候群のもう1つの側面が見えてきます。

  1. 今後に向けて必要なエネルギーを蓄える必要がある=目的
  2. 憂鬱になる=手段

となるので、

「エネルギーを蓄える必要があるから憂鬱になる」

と考えることもできるのです。

 

人間はエネルギー(活力・精神力)が不足すると、元気を出せなくなって憂鬱になりますよね。

エネルギーが足りないから、憂鬱な状態をあえて作ることで、エネルギーの消費を抑え、必要なエネルギーを蓄えているのです。

 

スマホの充電が残り少なくなると、省電力モードになって、余計なバッテリー消費を抑えようとしますよね。

サザエさん症候群はスマホの省電力モードと同じこと。

月曜日から頑張って働くために、そして次のステージに進むために、憂鬱になってエネルギーを充電しているのです。

 

このケースのサザエさん症候群を解決するには、エネルギーを蓄えられるようにすれば良いですよね。

 

だから、20代のサザエさん症候群の人は、目的論で考えるようにすれば、打つべき対策が見えてくるのです。

 

 

サザエさん症候群は完璧主義者がなりやすい

サザエさん症候群になっている20代は、

  • 仕事に行きたくない
  • エネルギーの充電が必要

この2つの目的があるから、憂鬱になってしまうんですよね。

 

では、なぜこの2つの目的があると、憂鬱になってしまうのでしょうか?

 

サザエさん症候群の20代は、

 

完璧主義者で真面目

 

だから憂鬱になるのです。

 

完璧主義で真面目な人は、ちょっとでもうまくいかないと、自分を責めてしまいます。

「こうすべきなのにできない」

「できないのは、自分が悪いんだ」

のように考えてしまうんですね。

 

そして、自分を責めることで、周囲に言い訳をしながら、許しを請うのです。

「私はこんなに自分を責めています。そして、憂鬱になっているのです。だから、みんなは私を責めないでくださいね。私はこんなに苦しんでいるのですから。みんなは私を許して優しくしてください。」

とみんなにアピールしているのです。

 

これがサザエさん症候群の正体と言えるかもしれません。

憂鬱と怒りは紙一重の表裏一体

ちなみに、あなたは今、自分を責めて憂鬱になっていますが、それはあなたが今20代で、社内でも部下という立場だからの可能性があります。

これから出世して上司という立場になると、自分自身ではなく他人を責めることになりかねません。

 

自分を責めれば憂鬱という感情が湧く。

他人を責めれば怒りの感情が湧く。

 

憂鬱と怒りという2つの感情は紙一重であり、表裏一体の関係なのです。

あなたは立場が変われば、憂鬱になるのではなく、他人を責めて怒りを爆発させるクソ上司になるかもしれません。

 

 

サザエさん症候群の対策を!まずは症状と重症度の診断から

サザエさん症候群の症状と重症度の診断

サザエさん症候群への対策を打つとして、まずはあなたの重症度はどのくらいなのかを知る必要があります。

サザエさん症候群の20代の休日の過ごし方

最初にお話したように、私は以前、あなたと同じサザエさん症候群でした。

私が過ごしていた休日をご紹介しますね。

 

<金曜日の夜>

夕方:仕事から解放されたことで、テンションマックス!

夜~深夜:金曜の夜を全力で楽しむために、深夜~朝方までダラダラ起きている

 

<土曜日>

昼:昼頃に目を覚まし、仕事がないことに安堵して二度寝する

夜:昨日と同じように深夜までダラダラ起きている。でもどこか金曜の夜ほどは楽しめず、「明日1日で休みも終わりか…」と考えてしまう

 

<日曜日>

昼:目を覚ましたら、「今日で休みも終わりだな」とちょっと憂鬱になる

午後6時30分:サザエさんのオープニングを見て、無意識にため息をつく

午後6時55分:サザエさんのエンディングテーマとじゃんけんを見て、追い詰められた気持ちになり、「明日から仕事だ」と急激に不安になる

午後8時00分:「あと12時間後には会社にいるのか」と泣きたい気持ちになる

午後9時00分:「せっかくの休みだから楽しもう」と言い聞かせるが、何をやっても楽しめず、ネガティブ思考が頭の中を占めている

午後10時00分:「あと10時間後には会社に…」と絶望する

午後11時00分:「明日は仕事だから」とベッドに入るが、なかなか寝付けず、ベッドの中で悶々としてしまう

 

<月曜日>

午前6時30分:寝不足の状態で目を覚ます。起きる気力がなくベッドの中でゴロゴロする

午前7時00分:さすがにヤバいと思い、身支度する

午前7時25分:会社に行きたくなくて涙が出てくる

午後7時30分:重い足を引きずって出勤

 

 

サザエさん症候群の場合、サザエさんのオープニングを見ると、一段と症状が重くなり、サザエさんが終わるとさらに症状が悪化するんですよね。

 

ちなみに、私は「憂鬱になるから、今日はサザエさん以外にも番組を見よう」とか「テレビは消しておこう」とサザエさんを見なくても、結局はその時間になると同じような症状になりました。

 

 

サザエさん症候群の症状

サザエさん症候群の症状と重症度を診断していきましょう。

症状のレベルと重症度を分けて、自己診断できるようにしてみました。

 

レベル

症状

当てはまる

 

まあまあ

当てはまらない

点数

軽症

1.軽い落ち込み

 

 

 

 

2.もの悲しさを感じる

 

 

 

 

3.無意識にため息をついてしまう

 

 

 

 

中程度の症状

4.孤独感を感じる

 

 

 

 

5.自分を責めてしまう

 

 

 

 

6.ため息を連発する

 

 

 

 

7.わけもなく不安になる

 

 

 

 

8.身体がだるい

 

 

 

 

9.日曜の夜は寝つきが悪い

 

 

 

 

10.食欲が湧かない

 

 

 

 

11.何をするのも億劫に感じる

 

 

 

 

12.頭が痛い

 

 

 

 

重症

13.わけもなく涙が出てくる

 

 

 

 

14.胃がキリキリ痛む

 

 

 

 

15.嘔吐する

 

 

 

 

16.発熱する

 

 

 

 

17.翌日のことを考えると絶望感を感じる

 

 

 

 

18.強い罪悪感を感じる

 

 

 

 

19.八方塞がりで閉塞感を感じる

 

 

 

 

  合計点数 

 

当てはまる=10点、まあまあ=5点、当てはまらない=0点で計算

15点以下=今のところ問題ありません。ただ、今後サザエさん症候群にならないとは限りませんので、注意が必要です。

1550点=サザエさん症候群に片足を突っ込んだ状態です。今後、重症化していく可能性があります。

50100点=サザエさん症候群になっています。いつ重症化してしまうかわからない危険な状態です。

100点以上=サザエさん症候群が重症化しています。今すぐ対処しないと大変なことになります。

 

 

あなたのサザエさん症候群の症状のレベルはどのくらいだったでしょうか?

症状が深刻化すると、あなたは何の対処もできなくなります。

 

「今の状態が苦しいから、何とかしたい」

と思っていても、それを行動に移すだけのエネルギーがなくなっているのです。

だから、動けるうちに、なにかしらの行動を起こせるうちに、サザエさん症候群を改善するようにしなければいけません。

 

サザエさん症候群の10の対策を20代に贈ります!

サザエさん症候群の20代に贈る10の対策

サザエさん症候群の20代は、

「仕事に行きたくないんだから仕方ない」

「どうやっても憂鬱なんだよ」

と思っているかもしれません。

 

確かに、サザエさん症候群は簡単に治せません。

でも、対策を打って改善することはできます。

簡単にできる対策から実践していくことで、少しずつサザエさん症候群を改善することはできるのです。

 

 

10個の対策は簡単にできるもの、今すぐ始められるものから並べています。

 

まずは、今すぐできる「丹田呼吸法を行う」や「顔を上げて前を向く」から順に取り組んでいけば、サザエさん症候群を改善して、最終的には脱出することができるはずです。

 

1.丹田呼吸法を行う

サザエさん症候群の20代は、まずは丹田呼吸法を行いましょう。

丹田とはへその約3センチ下に位置する場所で、身体の中でも気が集まる場所と言われています。

 

丹田呼吸法は簡単に言うと、深い呼吸を行う方法です。

深い呼吸をすることで、脳に酸素を行き渡らせることができるので、冷静になり感情のコントロールができるようになります。

丹田呼吸法を行えば、憂鬱な気分をフラットな状態に戻し、冷静になることができるのです。

さらに、身体の隅々まで酸素を行き渡らせることで、身体のあらゆる感覚を研ぎ澄ますことができます。

 

①足を肩幅に開いて立つ

②息をすべて吐き出す

③足の裏から空気を取り込み、膝・太もも・股関節を通って丹田へ到達。その後、尾てい骨から腰、背骨を通って頭のてっぺんへ空気が流れるイメージで、ゆっくりと細く、20秒かけて長く息を吸う

④空気が頭のてっぺんまで来た時に上の前歯の裏に舌をつけて、10秒間息を止める。頭のてっぺんから額、鼻、口、喉、胸そして、丹田へと空気が降りてくるイメージを持つ

⑤丹田まで降りてきた空気を丹田からゆっくり10秒かけて細くとハーっと息を吐き出す

 

③〜⑤まで合計40秒かけて1回の呼吸を行います。

1日に1~2回行うだけでOKです。

 

まずは、サザエさん症候群の症状が出る日曜日の午後6時30分になる前に行いましょう。

サザエさんが始まる前に、この丹田呼吸法を行えば、午後6時30分になっても落ち着いて冷静な状態でいることができ、そこまで憂鬱な気分にならないはずです。

 

 

2.顔を上げて前を向く

サザエさん症候群の20代は、どうしてもうつむきがちで猫背気味になっていると思います。

憂鬱な気分になると、自然にそんな姿勢になりますよね。

そして、憂鬱な気分じゃなくても、うつむきがち&猫背気味になっていると、いつの間にか憂鬱な気分になるものです。

姿勢と精神面は相互作用の関係があるのです。

 

だから、サザエさん症候群の20代は、顔を上げて前を向きましょう。

背筋を伸ばして、胸を張りましょう。

 

そうすれば、少しは憂鬱な気分を改善できて、前向きな気持ちがほんの少しだけ湧いてくるはずです。

 

 

3.大きな声で歌う

大きな声で歌うこともサザエさん症候群の改善には効果があります。

カラオケに行くとスッキリする人が多いですよね。

 

実際に、カラオケ前後でストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量を調べた結果、カラオケ後は有意にコルチゾールの分泌量が減っていたという研究もあるのです。

 

これは歌うことで唾液の分泌が促進され、副交感神経が優位になってリラックスできるからと考えられます。

また、顔の筋肉を動かすことで、緊張が解けますし、「笑う」のと似たような効果が得られるからという説もあるんです。

 

実際に、ボイストレーニングでは口角を上げて歌うように指導されます。

口角を上げて歌う方が上手に聞こえるのです。

人は口角を上げて笑うような表情がリラックスできて自然な状態だから、大きな声で歌うとすっきりリラックスできるんですね。

 

何より、大声で歌うと、自分の中の悶々としたストレスを全部吐き出せるような気がしますよね。

 

普段言わないこと、言えないことを言葉にして声に出す。

そして、それを自分の耳で聞くことで、自分の潜在意識にスッと入ってきます。

だから、普段言わないような歌詞の歌、前向きな歌詞の歌を歌うことで、スッキリ前向きになることができるのです。

 

ただ、1人暮らしだと自宅で大声で歌えないのが困りますよね。

そういう時は、車の運転中に歌ったり、「ヒトカラ」で思いっきり歌うと良いですよ。

 

 

4.運動で汗をかく

運動して汗をかくのも、サザエさん症候群の改善にはおすすめです。

 

人間は疲れると、たいていのことはどうでも良くなります

考えるのが面倒くさくなるんですね。

 

だから、日曜日の夜は近所をジョギングして、汗をかいて、疲れたなぁと思っているうちに、サッサと寝てしまいましょう。

運動で体が疲れているなら、いつもよりも寝つきが良くなりますよ。

 

 

5.月曜日の夜に楽しい予定を作る

サザエさん症候群の20代の人は、「会社に行きたくないから憂鬱になる」のでしたよね。

それなら、会社に行きたいと思う理由を作れば良いのです。

そのためには、月曜日の夜に楽しい予定を作れば良いですよね。

 

月曜日の夜に楽しみがあったら、月曜日の朝は

「さぁ、会社行くか!早く夜にならないかな?」

と思えます。

だから、月曜日の夜に楽しい予定を作りましょう。

 

  • 映画を見る
  • 深夜ラーメンやスイーツを食べる
  • カラオケに行く
  • 同じサザエさん症候群の同僚・友人と美味しいものを食べに行く
  • マッサージに行く
  • 漫画やゲームを買う

 

このような「ちょっと楽しい予定」、「自分へのご褒美」のような計画を立てると、日曜日の夜の憂鬱感が改善しますよ。

むしろ、「早く月曜日が来ないかな?」と思えるようになります。

うまくいけば、サザエさん症候群が悪化する時間帯に、むしろウキウキしてくるかもしれません。

 

 

6.あえて悲壮感に浸る

サザエさん症候群で日曜日の夜に憂鬱になるなら、あえて悲壮感に浸ってみるのはいかがでしょうか?

サザエさん症候群になるのは、エネルギーの充電が必要だからという側面がありましたよね。

それなら、今よりももっと悲壮感に浸ってどんよりとすれば、エネルギーを早く充電できるので、早く浮上できます。

落ちるところまで落ちれば、あとは浮上するのみです。

 

  • バッドエンドの暗い映画を見る
  • 悲壮感漂う音楽を聴く
  • 暗い絵画を見る
  • 救いがない小説を読む

 

このようなものを使って、自分をドンドンとマイナス方向に追い込んでいく。

そうすれば、自分自身を急速充電できるんです。

 

ただ、日曜の夕方になっても、どんより悲壮感に浸ったままだと本気で会社から逃亡しかねません。

だから、暗い映画や音楽、絵画、小説を見た後は、少しずつプラス方向に気持ちが向かうような明るめの映画・音楽・絵画・小説を見るようにしてください

 

まずはあえて自分で気持ちを落とす。

そこから少しずつ気分を上げる。

 

芸術作品を使って、このように自分の気持ちをコントロールしてみましょう。

このようにすれば、日曜日の夜の憂鬱感は改善すると思います。

 

 

7.人と会う

サザエさん症候群の20代は、1人でいると孤独感が増すので、症状は悪化してしまいます。

だから、人と会うようにしましょう。

 

家族や親友、恋人のように、ありのままのあなたを包み込んで、見守ってくれるような人に会うと、安心できますし、リラックスすることができます。

 

また、心理カウンセラーなどの専門家に会うのもおすすめです。

心理カウンセラーに話を聞いてもらえば、寄り添い、客観的な立場からアドバイスしてもらえます。

 

上から目線の人と会うのはNG

サザエさん症候群で憂鬱な時には、人と会うと安心したり、アドバイスしてもらえるので、症状を軽減することができます。

 

ただ、家族や親友、恋人と言えども次のような人にはサザエさん症候群の人は会ってはいけません。

  • 正論を並べて、人を非難せずにはいられない人
  • 同情する人

こういう人に会うと、あなたのサザエさん症候群の症状が重くなる可能性があります。

なぜなら、これらの人は善人の仮面をかぶった上から目線の人だからです。

 

正論を並べて人を非難する人は、そうすることで、「自分は正しい。お前は間違っている」と主張して、自分の優位性を保とうとするのです。

 

そして、同情する人。

同情するということは、相手を下に見ている証拠です。

「かわいそうに」と言いながら、

「あなたは私よりも下の立場。私の方が上」

と本人に悪気がなくても無意識で優越感に浸っているのです。

 

「共感と同情は違う。同情は勇気づけにならない」

とアドラー心理学でも提唱しています。

 

つまり、

  • 正論を並べて、人を非難せずにはいられない人
  • 同情する人

と会うと、「自分はダメな人間だ」と思わずにはいられなくなり、さらに自分を責めてしまって、憂鬱感が増してしまうのです。

だから、サザエさん症候群の20代は、人に会うのは良いことですが、会う人は選ばなければいけません。

 

 

8.目標設定を変える

サザエさん症候群の人は、完璧主義の人が多いとお話しました。

完璧主義で、思ったように物事が進まないから、自分を責めて憂鬱になってしまうのです。

だから、目標設定を変えましょう。

そうすれば、自分を責めることがなくなりますので、憂鬱になりにくくなります。

 

目標を下方修正する

完璧主義の人は、理想主義でもあります。

だから、目標を高いところに置いている人が多いですよね。

目標を高く持つことは良いことです。

ただ、実現不可能なところに目標を置いていたら、憂鬱さは増すばかりです。

 

だから、目標を下方修正しましょう。

「頑張れば手が届く」レベルの目標に修正するのです。

それなら、目標を実現できるかどうかは、あなたの努力次第になります。

頑張れば、目標を実現できるなら、自分を責めて憂鬱になるリスクは低くなります。

 

短期目標・中期目標を作る

目標は高く持ち続けたいという人は、短期目標・中期目標を作りましょう。

目標を段階的に細かく具体的に立てていくことで、

できた!

という達成感を味わうことができますので、できない自分を責めることがありません。

 

一歩一歩着実に目標に向かって歩んでいけるように短期目標・中期目標を立てることが、サザエさん症候群を軽減するためには大切なことなのです。

 

9.日常を抜け出して環境を変える

サザエさん症候群の20代は、毎週のように同じ週末を過ごしていませんか?

週末は基本的にゴロゴロして終わり。

出かけたとしても近所のコンビニやスーパーなどに行く程度。

こんな週末を過ごしていたら、誰だってサザエさん症候群になってしまいます。

 

だから、そんな日常を抜け出してみませんか?

旅行に行ったり、登山をしてきれいな景色を見たり、温泉に行ってのんびりしたり。

日常を抜け出して環境を変えれば、エネルギーを溜めやすくなります

そして、リフレッシュできますので、憂鬱な気持ちも軽くなります。

 

エネルギーを充電してリフレッシュすれば、少し前向きな気持ちになって、

「明日からの仕事、頑張るか」

と思えるようになりますよ。

 

 

10.休職する

サザエさん症候群に苦しんでいる20代は、一時的に休職するのもありだと思います。

あなたは自分自身のエネルギーが枯渇してしまっていて、短期間の充電ではエネルギーを溜めることができなくなっているのだと思います。

サザエさん症候群という脳と身体からの緊急SOSを深刻に受けとめて、今はエネルギーを蓄えることに集中しましょう。

 

休職すれば、日曜日の夜に

「明日、会社行きたくない」

と思わずに済みます。

サザエさん症候群から解放されるのです。

 

だから、一時的に休職して、エネルギーの充電に集中してください。

エネルギーをフルチャージできれば、憂鬱にならずに済みますから、もうサザエさん症候群に悩まずに済みます。

そして、仕事へのモチベーションが上がったり、新しい人生の一歩を踏み出すことができるでしょう。

 

 

サザエさん症候群対策、20代が知っておくべき最終手段

サザエさん症候群の20代が知っておくべき最終手段

サザエさん症候群の20代は、ご紹介した10の対策を使えば、サザエさん症候群を改善することができるでしょう。

ただ、既に重症の場合は、ご紹介した対策を使っても改善しないこともあります。

そもそも対策を実践する気力もないと思います。

 

対策でも改善しないなら専門家の治療が必要

サザエさん症候群の症状が深刻なら、専門家の治療を受けましょう。

そうしないと、自律神経失調症やパニック障害、適応障害、うつ病などの病気を発症する可能性があります。

だから、早めに専門的な治療を受けるようにしてください。

 

転職したほうが良い

対策を使ってもサザエさん症候群が改善しないなら、転職を考えましょう。

そこまで症状が深刻になるほどの職場なら、無理に働き続けると、もう二度と立ち直れないほどのダメージを受ける可能性が高いです。

立ち直れなくなってしまったら、廃人と同じような状態になってしまいます。

20代にして、既に廃人。

考えるだけで身震いしますよね。

 

だから、そんな会社は早めに見切りをつけて転職しましょう。

 

転職活動は休職前に行っても良いですし、休職中に行ってもOKです。

 

あなたがその会社に見切りをつけた時点で転職活動を始めましょう。

今よりも症状が深刻になったら、転職活動をする気力すら湧いてこなくなりますから、動ける今のうちに転職活動は視野に入れておくべきです。

在職中に転職をするなら、「在職中に転職活動は無理?辛い?20代は退職後でなく今すべき理由3つ」を参考にして下さい。

休職してみたものの、どうしてもサザエさん症候群を改善できないという人は、そのまま退職する可能性があります。

退職後に転職活動をする人は、「退職後に転職活動は不利?20代が成功するには辞めてからスピード勝負」を読んでみると良いでしょう。

 

転職活動をするなら、転職エージェントを使うことをおすすめします。

転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーがあなたの転職を全面的にバックアップしてくれるので、もう二度とサザエさん症候群にならないような職場に転職することができるんです。

執筆者情報

天職エージェント編集部
天職エージェント編集部
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