やりたい仕事がないんだよ!!
はい、社会人あるあるです。
「やりたい仕事がなくて適当に就職したけど辛いから転職したい、けど辞められない」
「転職したいけど、やりたい仕事がないから探しようがない」
このようなモヤモヤを抱えながら働き続けているあなた!
「やりたい仕事を見つけるために辞めたけど、やっぱり見つからない!」
「そろそろ再就職しなきゃだけど、やりたい仕事じゃなきゃ嫌っ!!」
このような焦りを感じているあなた!
ご安心ください。
確かにやりたい仕事がない場合、転職しても大して意味はありません。
でも、まず先にやりたい仕事を見つけてから転職すれば、とても良い結果が待っています。
やりたい仕事は必ずあります。
とは言っても、にわかには信じがたいですよね。
ここでは、やりたい仕事がない場合にどうすればやりたい仕事を見つけられるかについて、お話します。
さあ!
全国の「やりたい仕事がないマン」の皆様!集合ですよ!
目次
「やりたい仕事がないマン」は、私のすぐ隣にもいた!
「やりたい仕事がないんですよね、今の仕事は嫌いだけど」
ある日、我が家の鍋パーティーに遊びに来ていた義理の弟が愚痴をこぼしました。
姉である私の妻とは年が離れており、何かと可愛がられている義理の弟。
地場の弱小広告代理店勤務の営業マン、26歳、もちろん平社員です。
彼の「やりたい仕事がない」は、聞けば今に始まったことではありませんでした。
大学卒業時も「みんなが就活するから」という理由で就職活動をし、「響きがかっこいいから」という理由で広告代理店に入ったそうです。
なぜそうなる?主体性がないから?いえいえ、
やりたい仕事がないから!
ということになります。
彼の「やりたい仕事がない」は、案外根深かったのです。
本職がキャリアアドバイザーの私ですから、もちろん義理の弟の「やりたい仕事がない」発言を捨て置くわけにはいきません。
かくして私とタカシ(義理の弟)の「やりたい仕事を見つける旅」は始まったのでした。
この旅の顛末は、記事の最後のほうで書きますのでお楽しみに!
さて、本題に入りましょう。
「やりたい仕事がない」場合は転職で状況改善できるのか
やりたい仕事がない場合は冒頭でお話したように、そのままの状態で転職しても意味がありません。
やりたい仕事がないという状況を改善するために大事なのは、以下の4点です。
- 世の中を見渡す
- 自己分析
- 目標設定
- 体験してみる
それでは、この4つの改善策について1つずつお話していきましょう。
「やりたい仕事がない」場合は世の中を見渡す
まず1つ目の改善策です。
やりたい仕事がない場合の要因として実は一番大きな要素である「世の中を知らない」ということについてお話しましょう。
世の中を知らない=世間知らず、という意味ではありません。
ここで私が言いたいのは、あなたは「やりたい仕事がない」のではなく、「やりたい仕事を知らない」のだということです。
世の中には、あなたがまだ認知していない「仕事」が膨大にあります。
以前、講師として大学3年生向けの就職セミナーの手伝いに行った際、教室で取ったアンケートに興味深いものがありました。
そのアンケートは「やりたい仕事は何ですか?」というざっくりとした質問だったのですが、結果はと言うと…
- 公務員(教員含む)
- 外資系企業
- デザイナー
- 一流国内企業
- ベンチャー企業
多いのは、こういった回答でした。
仕事じゃなくね?
はい、その通りです。
デザイナーは良しとして、他の回答は仕事というよりはジャンル、会社の属性ですよね。
実に全体の6割の回答が、この中のどれかだったのです。
回答者さんたちの頭の中には具体的にどういった仕事が世の中にはあるのか、に先行して会社の規模やブランドがあったわけですね。
それと同時に、世の中にどんな仕事があるのかを知らない人が多かった、とも言えると思います。
世の中にどんな仕事があるのかについては、案外知られていないものです。
https://jsite.mhlw.go.jp/kanagawa-roudoukyoku/var/rev0/0112/9664/06bunruihyou.pdf
こちらは厚生労働省による職業分類表ですが、全部目を通すだけでも一苦労なほどの職業が、ここには記されています。
街に散歩に出て街の中を見渡すだけでも、様々な仕事に従事している人の姿が目に入ってきます。
一度原点に立ち返って、「観察」してみてはいかがでしょうか。
「やりたい仕事がない」場合は自己分析をして!
二つ目の改善策は、自己分析です。
やりたい仕事がない要因の一部には、
- 自分にどんな仕事が向いているのか分からない
- 自分にはどんな能力があるのか分からない
というものがあります。
何者なんだよ、自分
要するに、そういうことですね。
自分自身の特性を知らずして、やりたい仕事などわかりませんからね。
自分にどんな仕事が向いているのか分からない場合、どうすれば?
これは後でもお話しますが、「好き」と「向いている」は必ずしも一緒ではありません。
「向いている」というのは、仕事が自分の性質に合っているということで、簡単に言うならば「その仕事にストレスを感じにくく、充足感を感じる」ということです。
これをどう見極めれば良いかというと、これまで自分が経験してきたことを振り返るだけでOK。
今働いている職場でのこと、大学時代や高校時代のアルバイト経験はもちろん、部活動や学級活動、勉強、などなど。
例えば今の職場や学生時代のアルバイト先では様々な雑務があったと思います。
「お客さんと話してるのが楽しかった(=人と接する仕事が向いている)」
「ひたすら書類整理するのが無心になれてよかった=(単調作業系の仕事が向いている)」
部活動や学級活動では、やはり様々な役割(仕事)の分担があったと思います。
「部長や学級委員としてみんなを引っ張るのが好きだった(=リーダー系の仕事が向いている)」
「図書委員として、みんなを影で支えるのが好きだった(=事務系の仕事が向いている)」
勉強でも、様々な分野の勉強があったかと思います。
「数学が得意で、数字で謎を解き明かすのが好きだった(=開発系の仕事が向いている)」
「社会科が得意で、世の中の仕組みや歴史を知るのが好きだった(=公共事業系の職種が向いている)」
など、過去の経験が今の自分に教えてくれる事は多いので、一度じっくりと「これまでの人生」を振り返ってみましょう。
好きだったことや、苦にならなかったことを箇条書きにしてアウトプットし、それが何の仕事に結びつくのかを考えてみるのがオススメです。
そこから見えてくることもあるかと思います。
自分にはどんな能力があるのか分からない場合、どうすれば?
やりたい仕事がない場合、自分がどんな仕事に向いているのかを知ると同時に、自分のスペックも正確に把握しておくべきです。
自分のスペックって何よ
そう思われる方も多いので、簡単にまとめてみました。
- 技能
- 経験
- 年齢
- 学歴
大体、この4項目をガッチリ把握しておけばOKです。
いやいや、そのくらい把握してるし
と思いますよね。
年齢と学歴は誰でも把握しています。
が、しかし。
技能と経験は、自分でも把握しきれていないケースが、キャリアアドバイザーとして転職希望者さんたちを見ていると多いです。
あなたの技能は?
技能については、分かり易い例で言うと「ブラインドタッチが出来て、office系ソフトが使える」というものがあります。
これは、本人にとってはごく当たり前の事で、「日本語が喋れます」と同程度のものという認識だったりします。
ですから、技能として申告しないのです。
一方で求人側としては「ブラインドタッチが出来て、office系ソフトが使える」という技能をメリットとして捉えます。
ここで、例えば以下のようなことが起きます。
<自分が思っている技能>
- なし
<実際の技能>
- ブラインドタッチが出来る
- ワード・エクセルが使える
- 運転免許あり
- 英検2級
- 野菜ソムリエの資格あり
これは、あくまでも「例えば」の話ですが、このように「こんなのでいいの!?」といった要素でOKなのです。
さっそくあなたも書き出してみましょう。
自分では当たり前と思っていても、実はそこにヒントが隠されていたりしますよ!
あなたの経験は?
経験も技能と同様、あなたの能力=スペックを把握する上で重要な要素になってきます。
経験は先ほど自分に向いている仕事の探し方でお話したことと大体同じになります。
技能同様に、あなたが今までに経験してきたことを小さなことでも拾い上げてみると良いでしょう。
自分の経験の範囲を「仕事上の経験」から「人生での経験」に拡げることで、例えば以下のように、大幅に項目が増えること間違いなしです。
<自分が思っている経験>
- 営業職
<実際の経験>
- 営業職
- 飲食店のホール経験
- 祖父の介護を手伝っている
- 大学時代に1年間留学
- 大学受験で一度挫折、一浪
- 高校時代の福祉系ボランティア経験
- 中学時代は美術部
- 小学校時代はサッカークラブ
このようにして、自己分析をしていくと自分の向き不向きや能力がはっきりしてきます。
「やりたい仕事がない」状態からの出口が少し見えてくるはずです。
「やりたい仕事がない」場合は目標設定!
三つ目の改善策は、目標設定です。
やりたい仕事がない場合の要因の一部には、
- 自分は何を目指したいのかわからない
- 何が自分にとって幸せなのかわからない
というものがあります。
自分は何を目指したいのかわからない場合、どうすれば?
自分は何を目指したいのかわからない場合、もちろん「やりたい仕事がない」となりますよね。
そういうときは、「20年後の自分」をイメージしましょう。
今から想像できないよ!
などと言わず、一度腰を据えて考えてみましょう。
難しければ、「自分はこうなっていたい」という参考になりそうな人が身近にいないか探します。
会社の部長でも良いし、社長でも良い。
近所のとんかつ屋さんのご主人でも良いし、世界を飛び回る冒険家でも良いし、好きな映画の主人公でも良い。
もちろんあなたのお父さん、お母さん、親戚の誰かでも良い。
そうして無理矢理にでも目標を設定すると、20年後の自分はイメージできると思います。
何が自分にとって幸せなのかわからない場合、どうすれば?
あなたにとって、「幸せ」とは何ですか?
やりたい仕事がない場合、自分にとって「幸せ」とは何かがはっきりしていない可能性があります。
ちなみに私の「幸せ」は、第一に家族と一緒に居られること、第二に、自分の経験や知識を活かして人様の悩みを解決できること、です。
第一の幸せを保つために会社員として安定した職につき、第二の幸せを得るためにキャリアアドバイザーの道を選びました。
このように、自分にとっての「幸せ」がはっきりすると、おのずと「やりたい仕事」も見えてくるものです。
それを知るために、先ほど無理矢理目標として設定した「自分はこうなっていたい」という人が重要です。
「自分はこうなっていたい」人が会社の部長や社長なら
あなたの幸せとは「組織で上手くやって地位と名声を得る」こと
「自分はこうなっていたい」人が近所のとんかつ屋さんなら
あなたの幸せとは「家族や地域の仲間と一緒に楽しく働く」こと
「自分はこうなっていたい」人が冒険家なら
あなたの幸せとは「解き放たれて自由に生きる」こと
「自分はこうなっていたい」人が映画の主人公なら
あなたの幸せとは「人の為に生きるのではなく、常に自分が主人公である」こと
と、こんな風に考えることも出来ます。
それが、あなたにとっての「幸せ」ということです。
その「幸せ」をより得られるような仕事が、あなたの目標であり「やりたい仕事」です。
「やりたい仕事がない」場合は体験してみる!
やりたい仕事がない場合にどうすれば良いかについてここまでお話してきましたが、最後に「体験してみる」という方法についてお話します。
その職業がやりたい仕事かどうかを見極めるのに、職業体験という手段が取れたら効率的ですよね。
職業体験というとインターンが一般的で、それもおすすめではあるのですが、ちょっとハードルが高いですよね。
実は、もっとハードルが低い職業体験も最近では出来るのです。
仕事旅行社という企業が提供している「仕事旅行」というサービスがあるのですが、このサービスは1日からの職業体験が出来るというもの。
インターンと違って参加者が参加費を払う形ですが、興味のある職種を選んで実際に職業体験をし、聞きたい事は何でも聞けるという珍しいスタイルのサービスです。
一般的な会社や商店から農業、林業、漁業、探偵やお寺から果ては冒険家まで…こちらのサイトを一度ご覧頂ければ、体験できる職業の豊富さにびっくりすると思います。
やりたい仕事がないあなたへの、丁度良い起爆剤になるかもしれませんね。
やりたい仕事がない?いやいや、やりたい仕事がなくても大丈夫!
やりたい仕事がないし、この記事を読んでみたけど…
なんか面倒だ。
そうですよね。
ここまで色々書いてきましたが、究極のところ、やりたい仕事がなくたって良いんです。
最後の手段がありますから!
そんなあなたには、最後の手段として転職エージェントをおすすめします。
転職エージェントに登録して、私たちのようなキャリアアドバイザーに直に相談することで、よりあなたにあったアドバイスが受けられます。
先ほどお話しした内の
- 世の中を見渡す
- 自己分析
- 目標設定
この3つについても、一緒にやってもらえるというわけです。
何はともあれ、まずは相談してみましょう。
やりたい仕事、見つかると良いですね!
※ちなみに
冒頭でお話したタカシのその後ですが、なんと、タカシは農家に転身することになりました!
タカシは小学校の園芸委員から始まり、現在でもテラリウムや多肉植物の趣味があり、料理も好きでした。
食糧生産であり、植物(野菜やくだもの)の世話でもある農業が向いているのではないかという話になったのです。
タカシは自己分析の結果を素直に受け止め、多少の勇気と私の後押しをもって農業の職場体験に行き、そこでやる気を触発されたようです。
まだ単身だったこともあり、今のうちに転向という流れになりました。
今は会社を辞め、職業体験でお世話になった農家さんで見習いをしていますが、数年後には農家としての独立、ゆくゆくは併設レストランを持つことを目指しています。
執筆者情報
- 天職エージェントは、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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