退職理由で本音と建前を20代が使い分けることが採用への近道になる!

退職理由は本音と建前のどっちを使うべきなのか迷っている20代の人は多いと思います。

「建前を使ったほうが良さそうだけど、退職理由でうそを伝えるのはどうなんだろう?」と悩むのは当然のことですよね。

でも、悩む必要はありません。20代で転職する時には退職理由は建前を使うべきです。

それが採用を勝ち取り、転職を成功させるためのコツなのです。

退職理由は本音と建前を20代が使い分ける必要がある理由

退職理由は本音と建前を20代が使い分ける必要がある理由

退職理由は本音と建前を使い分ける必要があります。特に、20代の人は転職の面接で、バカ正直に本音の退職理由を伝えてはいけません。

なぜ、20代の人は退職理由では本音と建前を使い分ける必要があるのかを確認していきましょう。

  1. 20代の本音の退職理由ランキング
  2. 20代の転職組が本音を伝えると良い印象を持ってもらえない
  3. 退職理由は自分を高く評価してもらうための重要なツール

20代の本音の退職理由ランキング

まずは、20代の本音の退職する理由ランキングを見ていきましょう。20代の人は、どんな理由で退職するのでしょうか。

厚生労働省の「-平成28年雇用動向調査結果の概況―」から、20代の退職理由をランキングにしました。

第1位 給料が少ない

第2位 労働条件が悪い(勤務時間が長い、休日が少ない)

第3位 職場の人間関係が悪い

第4位 会社の将来性に不安を感じた

第5位 契約期間が満了になった

第6位 仕事の内容に興味を持てなかった

第7位 自分の能力や資格を活かせなかった

第8位 会社の都合で退職させられた

第9位 結婚

第10位 出産・育児

これらが20代の本音の退職理由になります。

20代の転職組が本音を伝えると良い印象を持ってもらえない

20代の本音の退職理由ランキングをご紹介しましたが、転職の面接で退職理由を面接官に聞かれた時、この本音の退職理由を正直に伝えてはいけません。

なぜなら、本音の退職理由を伝えると、面接官に良い印象を持ってもらえないからです。

例えば、退職する理由ランキングのTOP3である、「給料が少ない」、「労働条件が悪い」、「人間関係が悪い」というのは、ネガティブな理由ですよね。

ネガティブな理由を退職理由として伝えると、面接官は、

  • 「うちの会社でも同じような不満を持つかもしれない」
  • 「こういう理由で退職する人は、きっと違うことにも不満を持つだろうから、またすぐに退職しそうだな」

このように考えるので、良い印象を持ってもらうことができません。

特に、20代はどこの職場でも給料は高くありませんし、体力があり独身の20代の人には40~50代の既婚者よりも頑張ってもらわなければいけない機会がどうしてもあります。

また、20代の人は先輩社員に指導してもらって仕事を覚えてもらわなければいけないので、人間関係でつまづいたという退職理由は、転職後も人間関係でつまづきそうだと思われます。

さらに、本音のネガティブな退職理由を伝えると、どうしても前職の企業の悪口に聞こえてしまいます。

そうすると、「こういう退職理由なら円満退職できなかったんだろうな」とか「退職理由で上司とトラブルを起こしたかも。トラブルメーカーかな?」のように思われます。

だから、退職ランキングTOP3のような本音の退職理由をそのまま面接で伝えるのは、良いことではないのです。

退職理由は自分を高く評価してもらうための重要なツール

退職理由では本音を伝えてはいけない理由の2つ目は、退職理由はあなた自身を高く評価してもらうための重要なツールだからです。

退職理由は転職の面接では必ずと言って良いほど聞かれるものです。

なぜ、退職理由を聞かれるのか考えたことはありますか?

退職理由を聞くことで、あなたの仕事に対する姿勢や考えがわかるから、退職理由を聞くのです。

退職理由で自分の仕事に対する姿勢をアピールすることができれば、採用に大きく一歩近づきますよね。

だから、本音の退職理由を伝えるのはおすすめできません。

また、退職理由を「家庭の事情で」のようにぼかして伝えることは、とてももったいないです。

退職理由はあなたをアピールできるチャンスですから、そのチャンスを逃さず、あなた自身を少しでも高く評価してもらうためにも本音ではなく建前を使わなくてはいけません。

退職理由で本音ではなく建前をうまく使うための3つのポイント

退職理由で本音ではなく建前をうまく使うための3つのポイント

退職理由は本音と建前をうまく使い分けるべきです。

ただ、建前の退職理由を考える場合、「退職理由がうそになっても良いの?」とか「建前といっても、どんな退職理由が良いの?退職理由のサンプルとか知りたい」と悩んでいると思います。

20代のあなたが、退職理由で本音ではなく建前を上手に使うための3つのポイントを見ていきましょう。

  1. ポジティブな内容に置き換える
  2. 建前の退職理由は志望動機と結びつける
  3. 本音の退職理由を解決できる企業かどうかのチェックも忘れずに

ポジティブな内容に置き換える

建前の退職理由を考える時には、ネガティブな理由をきっかけとしてポジティブに置き換えるようにしましょう。

そうすれば、建前の退職理由でもうそにはなりません。

ここで「ポジティブに置き換える」とはいったいどういうことなんだろうと思ったでしょうから順番に説明していきますね。

建前の退職理由を考える時には、まずはあなた自身のキャリアプランを考えてみましょう。

別に本音の退職理由は何でも良いんです。ネガティブなことでも大丈夫です。

「人間関係が嫌だった」でも「給料が安くてブラックだった」でもOKです。

どんな理由で退職しようとも「退職する」という事実は変わりませんよね。それなら、これをきっかけにキャリアプランを見つめ直しておきましょう。

20代のうちは転職は比較的簡単にできますが、30代になってからの転職は難しくなります。

だから、20代の今のうちにキャリアプランを見つめ直し、納得できる転職をすべきなのです。

キャリアプランを見つめ直したら、今後あなたが仕事でやりたいことが見えてくると思います。

では、仕事でやりたいことを見つけるには、どうすれば良いのでしょうか?

ここで、マイケル.J・ロオジエ著「引き寄せの法則」の中で紹介している方法をご紹介します。

キャリアプランを見つめ直し、仕事でやりたいことを見つけるには、まずは「これは絶対に嫌!」というものを見つけてください。

やりたいことはよくわからなくても、その逆である「絶対に嫌。絶対にやりたくない。」ということは、すぐに出てくると思います。

「絶対に嫌」ということを見つけたら、次はその真逆のことは何かを考えましょう。

「絶対に嫌」ということの真逆に位置しているのは、「絶対にやりたいこと。本当に好きなこと。」ですよね。

このように考えれば、仕事でやりたいことや目標が見えてくるはずです。

仕事でやりたいことが明確になれば、それを退職理由にすれば良いんです。

「やりたいことがあり、それをすぐに高いレベルで実現するために今の職場を退職します(前職を退職しました)」とすれば、前向きな建前の退職理由を作ることができますよね。

そして、この退職理由はうそではありません。やりたいことが見つかって、その目標のために退職する(退職した)というのは本当なんですから。

ここで「すぐに高いレベルで」とはいったいどういうことかと思ったでしょうから、2つのケースに分けて説明したいと思います。

  1. 今(前)の職場では目標が実現不可能である場合
  2. 今(前)の職場でも目標が実現できてしまう場合

今(前)の職場では目標が実現不可能である場合

あなたが仕事でやりたいこと、つまりあなたの目標が今(前)の職場では実現不可能である場合は、そのまま「仕事での目標を今(前)の職場では実現できないため退職します(退職しました)」という退職理由でOKです。

今(前)の職場でも目標が実現できてしまう場合

キャリアプランを見つめ直した結果、あなたの目標が今(前)の職場でも実現できてしまうという場合は、「今(前)の職場では目標の実現は遠回りになってしまうから退職します(退職しました)」とすると良いでしょう。

もしくは、「今(前)の職場よりも、より高いレベルで目標を達成したいから退職します(退職しました)」という退職理由にしても良いと思います。

そして今(前)の職場で、もしすぐに高いレベルでその目標が実現できるなら、本音のネガティブな退職理由もある程度忍耐できたでしょうから、実際に当たっているとも言えます。

退職するきっかけとなる理由はネガティブなものでも良いので、そこからあなたのキャリアプランを見つめ直し、前向きでポジティブな退職理由に置き換えれば、建前の退職理由は簡単に作ることができるのです。

建前の退職理由は志望動機と結びつける

建前の退職理由を考える時には、ポジティブな内容に置き換えること以外にもう1つ大切なことがあります。

それは、志望動機に結び付けることです。

キャリアプランを考えて、「目標のために退職します(退職しました)」という退職理由にした場合、「御社なら私の目標が実現できます」という志望動機にしなければいけません。

だからこそ、今(前)の職場で実現できない目標を実現できる転職先を選ぶ必要があります。

そうしないと、あなたが考えた建前の退職理由は「単なる建前でうそである」と思われてしまいます。

志望動機に結び付けた退職理由の例文

「前職では営業の仕事をしておりましたが、お客様の意見を頂戴する中で、顧客の意見を参考にしながら企画をし、それを商品化する仕事がしたいと思うようになりました。

御社の企画部門で営業だった時の経験を活かしながら、働きたいと思い志望いたしました。」

このように志望動機に結び付けた退職理由を面接で述べることができれば、面接官は納得しますし、あなたに好印象を持つはずです。

本音の退職理由を解決できる企業かどうかのチェックも忘れずに

ポジティブな建前の退職理由を作ることは、とても大切です。

ただ、転職することで、本音の退職理由を解決できるかどうかを忘れてはいけません。

なぜなら、建前の退職理由ばかりに気を取られてしまって、本音の退職理由をないがしろにしたまま転職すると、また同じ理由で退職したくなる可能性があるからです。

キャリアプランを見直し、目標を本当に実現できる企業へ転職すれば、やりがいを感じながら働くことができます。

だから、退職する理由ランキングのTOP3である「給料が少ない」、「労働条件が悪い」、「人間関係が悪い」に問題があっても、ある程度は耐えることができます。

ただ、「ある程度」であって、絶対に耐えられるわけではないですし、耐えられる程度には個人差があります。

そして、せっかく転職するんだから、本音の退職理由はできるだけ解決したいですよね。

だから、転職する時には建前の退職理由ばかりに気を取られずに、本音の退職理由もできるだけ解決できるところに転職すべきなのです。

退職理由で本音と建前を使い分ければ採用が近づく!

退職理由で本音と建前を使い分ければ採用が近づく!

退職理由で本音と建前を使い分ければ、採用がグッと近づくのは間違いありません。建前の退職理由を上手に使うことで、20代のうちに満足できる転職ができるのです。

  1. 20代は志望動機と結びつけた建前の退職理由を使えば長く働いてくれると思ってもらえる
  2. 退職理由は簡潔に伝えることが大切

20代は志望動機と結びつけた建前の退職理由を使えば長く働いてくれると思ってもらえる

今の職場に不満があるなら、20代のうちに転職するのは大正解です。

20代は転職しやすいですが、30代になると、どうしても転職に不利になります。

だから、20代の転職はおすすめなのです。

ただ、20代での転職で1つ懸念すべきことは、「またすぐに退職するかも」と思われる可能性があることです。

20代の転職者は即戦力としての活躍はさほど期待されていません。

転職後に育成してから、戦力になってもらうという計画で20代の人を採用することがほとんどです。

だから、採用後すぐに退職されたら、企業にとっては大損なんです。

そのため、20代で転職する時には、「この人なら長く働いてもらえる」と思ってもらわなくてはいけません。

そして、志望動機と結びつけた建前の退職理由を使えば、長く働いてくれると思ってもらえます。

なぜなら、建前の退職理由は、目標を持っていて、その実現のために応募企業に転職するとアピールできるからです。

20代の転職者は志望動機と結びつけた建前の退職理由を伝えれば、採用が大きく近づくのです。

退職理由は簡潔に伝えることが大切

退職理由は本音と建前を使い分けて、ポジティブな建前の退職理由を伝える必要がありますが、退職理由の伝え方も工夫が必要です。

退職理由を伝える時には、簡潔に伝えてください。

言い訳がましくダラダラと退職理由を述べるのはおすすめできません。

なぜなら、退職理由は過去のことだからです。

限られた面接時間の中で、あなたのことを最大にアピールし、高く評価してもらうためには、「これからのこと」、「将来のビジョン」など未来のことをたくさん伝えるべきです。

だから、退職理由は前向きに伝えるだけでなく、簡潔に短くまとめておくようにしましょう。

建前の退職理由で迷ったら転職エージェントを利用しよう

建前の退職理由で迷ったら転職エージェントを利用しよう

退職理由は本音と建て前を使い分けて、ポジティブな建前の退職理由を考える必要があります。

でも、キャリアプランを見つめ直すにはどうすれば良いのかわからない、ポジティブな建前の退職理由を考える自信がないという人もいると思います。

さらに、本音の退職理由を解決できる求人はどうやって探すのかわからない人もいますよね。

そんなあなたは転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントは、あなたのキャリアプランを見つめ直す時のアドバイスをしてくれますし、ポジティブな建前の退職理由を考えるお手伝いをしてくれます。

もちろん、キャリアプランを達成できる企業の中から、あなたの本音の退職理由を解決できる求人を紹介してくれますよ。

だから、転職の面接で自信を持って退職理由を答えることができますよ。

執筆者情報

天職エージェント編集部
天職エージェント編集部
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