先輩看護師が私にだけ冷たい

「先輩看護師が私にだけ冷たい!」

そのように感じてしまって楽しく仕事ができない経験、ありませんか?

なぜ自分だけが先輩から好かれないのか、なぜ冷たい態度を取られてしまうのか、毎日毎日そんなことを考えながら仕事を終えている人は、わりといるのではないでしょうか。

 

先輩の冷たい態度を気にしながら仕事をしていると、業務そのものにかかる緊張感に上乗せされる精神的疲労が重くのしかかり、仕事が終わるともうクタクタになってしまいますよね。

そんな思いをしながら仕事をする必要なんて、どこにもありません。

 

先輩に態度を改めてもらうことは困難ですが、あなた自身の気持ちの持ちようを変えることは、自分の心がけ一つで実践することができます。

あなたの中にある「先輩に認められたい」という気持ちを自覚し、その気持ちを取り除くことに意識を向ければ、「私にだけ冷たい先輩」の存在も、もう気にならなくなるかもしれませんよ。

 

ここでは、なぜ「先輩に認められたい」という気持ちを取り除くことが大切なのか、それによってどう状況が変化するのか、また、私にだけ冷たいと感じる先輩の態度を上手にやり過ごすにはどうすればよいのか、といったことについて考えていきたいと思います。

 

どうしてあの先輩看護師は私にだけ冷たいんだろう?

「先輩看護師が私にだけ冷たい!」そんなふうに感じてしまう原因は、あなたの中にある可能性があります。

あなたは心の中で、「先輩に認められたい!」という気持ちを持っていませんか?

「先輩に好かれたい!」とまでは思っていないとしても、例えば「嫌な印象を持たれたくない」とか「うまくやっていけるだけの関係は築いておきたい」といった感情は働いているのではないでしょうか。

このような、先輩に対して「認められたい」という感情を持つことは、あなたの態度や先輩の態度に様々な影響を与えてしまいます。

 

先輩の前にでると緊張してしまう

「先輩に認められたい」という感情を持っていると、どうしても先輩を過剰に意識してしまいます。

相手を意識すると、やはり緊張してしまいます。

緊張すると、いつもなら問題なくできていることで失敗をしてしまったり、態度もオドドオとしがちになります。

評価を落とさないようにと考えすぎて、逆に変な発言をしてしまったりすることもあるでしょう。

「先輩に認められたい」という気持ちから発生する緊張が、落ち着いて仕事に臨めない状況に自分を追い詰めてしまっているわけですね。

 

先輩が他の後輩看護師に対してどのように接しているのかを観察してしまう

先輩は他の後輩看護師とはどのような関係を築いているのかを、さりげなくチェックしてしまっていませんか?

その結果、「先輩は私にだけ冷たい」と判断しているのですよね。

しかしながら、あなたが先輩を意識してしまっている状況では、正しく客観的な判断ができているとは限りません。

先輩は他の看護師に対しても同じように冷たく接しているのかもしれませんが、それを冷静に受け止められずに、「いやいや、私にだけ冷たいんだ」と感じてしまうことだってあるかもしれません。

あなたが先輩と他の看護師との関係を観察すればするほど、「私にだけ冷たい」といった被害者意識的感情をより強くさせているのです。

 

先輩も冷たい態度がとりやすくなる

あなたがいつも先輩の評価を気にしながらオドオドとした態度をとっていれば、先輩はあなたに対して高を括った態度を撮り続けやすくなります。

あるいは、あなたのそんな怖気付いた態度を見ることに面白みを感じているのかもしれません。

いずれにせよ、先輩にとってあなたは「たいしたことのない相手」になってしまい、見くびられてしまう可能性があります。

 

どうですか?なんとなく今のあなたに繋がる部分があるのではないでしょうか?

先輩に認められたい気持ちが引き起こすこれらの状況は、負のループを作り上げていきます。

あなたは先輩を意識し、緊張して怯み、そんなあなたの振る舞いが先輩の態度をより一層冷たいものにします。

あなたは余計に緊張し、ミスを起こし、また先輩の自分への評価が下がったのではないかと怖気付きます。

あなたの臆病な態度は、また一層先輩の邪険な態度を強化するのです。

 

「先輩が私にだけ冷たい」と感じることはなくなる

この悪循環を断ち切るためには、「先輩に認められたい」といった感情を打ち消してしまうことです。

そうすれば、上で挙げたような状況は発生しにくくなります。

つまり、あなたの緊張は和らぎ、落ち着いた気持ちで仕事に臨むことができます。

先輩が他の後輩看護師とどのように接しているのかを気にすることもなく、患者さんとのやりとりに集中することができます。

あなたがオドオドせずに泰然とした態度をとっていれば、先輩もあなたに冷たい態度をとり続けることに、少しは躊躇するかもしれません。

これらの結果、もうあなたは「先輩が私にだけ冷たい」と感じることはなくなるかもしれません。

 

どうですか?「先輩に認められたい」という気持ちが引き起こす弊害は、こんなにも大きいのだということが、見えてきたのではないかと思います。

 

やっぱりどう考えても先輩看護師は私にだけ冷たい!このストレス、どうすればいいの?

「先輩に認められたい!」という気持ちを取り除くことができたとしても、それでもやはり先輩の態度は私に対してだけ厳しい、そう感じてしまうこともあるかもしれません。

残念ながら、接する相手によって態度を変えたり、正当な理由もなく誰か特定の人に冷たく当たる人は、看護師であるかどうかに関わらず存在します。

どんなにあなたが落ち着いた態度で仕事をし、先輩を意識せずにいることができたとしても、向こうから一方的に悪意ある態度を突きつけてこられる可能性は、ないわけではありません。

 

冷たくされている側にとってみると理不尽でしかないことですが、同じ職場で働く看護師の同僚である以上、先輩との関わりを完全に避けて仕事をすることもできません。

どれだけ「先輩に認められなくても平気!」だと思っていても、この理不尽さには耐えられず、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

「私にだけ冷たい」とあなたを悩ませる先輩からストレスを受け取らないためには、どうすればよいのでしょうか?

 

理不尽な内容は聞き流す

正当な理由もなく誰か特定の相手に冷たい態度をとる行為に対して、まともに接する必要はありません。

もちろん、納得ができない行為としてきちんと相手に指摘をすることは、至極真っ当なことです。

ですが、これにはかなりのエネルギーが必要です。

相手が先輩看護師となってくると、なおさらですよね。

ただの嫌味であったり、当て付けであったり、そういった理不尽な話は、右から左に聞き流すのが一番です。

理不尽なことを言っている先輩は、もしかするとあなたのリアクションを楽しんでいるのかもしれません。

あなたが先輩看護師の冷たい行為に対して「そんなこと気にかけていませんよ」といった態度を貫いていれば、先輩もあなたを相手にしないようになってくるかもしれません。

 

為になる指摘は看護師としてのスキルアップの糧として活かす

いつも嫌味ばかり、当て付けばかりの先輩看護師の話の中にも、もしかすると何か大切なポイントが含まれているかもしれません。

言い方が嫌味っぽいが故に、なかなか素直に受け取れないような指摘もあるでしょう。

先輩の嫌な言い方には構わず、為になる内容は自分の看護師としての成長のために受け入れていきましょう。

先輩のココロの中には、「あなたを落ち込ませてやろう」などといった意図があるのかもしれません。

あるいは、あなたに八つ当たりをしているだけで、その自覚もあるのかもしれません。

そこであなたが「ありがとうございます。勉強になります!」と元気に言い返せば、それはもう、あなたの勝利です。

嫌な思いばかりさせられる先輩も、あなたの心がけ次第で自分自身の成長のための助言者に成り得る、ということですね。

 

忍耐力を養うためのミッションにしてみる

嫌な先輩看護師への対応には、必ず忍耐力が要求されます。

それを逆手に利用して、忍耐力向上のためのミッションとして先輩と関わっていくのも良いでしょう。

「また私にだけ冷たい態度をとったな!」と思った時に、「よし、忍耐力向上のチャンス!」として冷静に対処していけば、あなたは相当強くなれるはずです。

先輩看護師の冷たい態度は正当なものではありません。

それならそんな先輩と、ゲームをするつもりで楽しんでしまいましょう。

 

自分の評価を上げるためのハードルとして考える

先輩看護師があなたにだけ冷たい態度をとっているのであれば、そのことに周りの同僚看護師たちも気が付いているはずです。

あなたを見ている同僚たちに、嫌な先輩看護師に振り回されることなく落ち着いて仕事に専念している自分の姿をみてもらいましょう。

あなたの看護師としての評価はきっと上昇します。

患者さんもとてもよく看護師のことを観察していますから、患者さんのあなたに対する信頼も、勝ち取ることができるはずです。

 

それでも私にだけ冷たい先輩看護師の存在が苦しくてしかたがない・・。そんな時は転職もあり!

どんなに自分自身の考え方を変えても、やっぱり私にだけ冷たい先輩の存在がまだ重くのしかかってくる・・。

そんな時には、転職を視野に入れるのもありです。

 

理不尽な対応をしてくる先輩看護師に対して、自分だけが変わるように努力していることに虚しさを感じることだって、きっとありますよね。

 

無理矢理に努力したり必要以上に耐えることは、神経をすり減らしてしまうだけです。

環境を変えてしまってストレスを解放させる方が、あなたのためにはよいでしょう。

 

新しい職場でもまた同じような問題に悩まされることのないよう、転職先を探す時には、人間関係についての情報をしっかりと収集する必要がありますね。

しかしながら、人間関係だけは実際にその中に身を置いてみないとわからない・・。

不安ですね。

 

そんな時は、看護師転職サイトを利用しましょう。

転職サイトを利用すれば、内部情報にも精通したコンサルタントから情報を手に入れることができます。

「これ以上先輩看護師との関係に悩まなくてもよい!」そう思える転職先が、きっとみつかりますよ。

執筆者情報

天職エージェント編集部
天職エージェント編集部
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