転職における指向性と適性の関係をゴールデン・サークルで考察

一応確認ですが、

売上を上げることは企業のビジョンではなく、当たり前のことです。

また、お金を稼ぐことはあなたのビジョンではなく、当たり前のことです。

あなたは働く上で、また転職する上で、ビジョンとキャリアの関係を重視していますか?

自分のビジョンとキャリアの関係を正しく把握していないと、希望する企業に採用してもらえなかったり、やりがいのある仕事ができないことがあります。

希望の企業に転職し、さらにやりがいのある仕事をするには、どうすれば良いのでしょうか?

まずは、ゴールデンサークルという概念を理解し、さらに企業のビジョンとあなたのキャリア(スキル)への需要の関係を理解する必要があります。

 

ビジョンがある企業とビジョンがない企業がある

ゴールデン・サークル動画

まずは、下の図を見てください。

ゴールデン・サークル

 

ゴールデン・サークル横

この図は、サイモン・シネック氏著「WHYから始めよ!」で考案したゴールデンサークルという概念です。

(映画のゴールデン・サークルではないです。サイモン氏の有名な動画がこちらです)

企業としての「Why・How・What」が左側、あなたの「Why・How・What」が右側になります。

企業側があなたのことを欲しい人材だと思い、さらにあなたが「この企業で働きたい」と思う。

つまり、雇用側である企業も、被雇用者であるあなたも納得度を高くするためには、双方のビジョン(指向性)とキャリア(適性)を一致させる必要があるのです。

ただ、全ての企業が本当の意味でのビジョンを持っているとは限りません。

もちろん、表向きにはどの企業も立派なビジョンを掲げています。でも、本音からのビジョンではなく、建前上のビジョンしかない企業もあるのです。

建前上のビジョンしかない企業は、表向きには立派なビジョンを掲げつつも、実際は利益を出すことに重きを置いています。

企業は利益を出して成り立つ物ですから、利益を追求したいと思うのは当たり前のことです。

でも、本当のビジョンを持っている企業は、「ビジョンの実現>>>利益の追求」で取り組んでいます。

例えば、次のようなビジョンを打ち出し、それを実現するために本気で取り組んでいるような企業ですね。

・地球環境を守るための努力をし、地球や社会と共存できる商品を提供し続ける
・地域社会と共に歩み、共に繁栄する
・今までにない独創的な発想で新しい文化や生活を創造する

それに対し、本当の意味でのビジョンを持っていない企業、つまり建前上のビジョンしかない企業は「利益の追求のみ」となっているのです。

本当の意味でのビジョンを持っていない企業は、採用する時にはあなたのビジョンは重視しません。キャリアやスキルだけを重視します。つまり、そのキャリアやスキルを使って自分の会社で大きな利益が出せるかだけを重視します。
ビジョンの無い企業企業がビジョンを持っていないのですから、被雇用者のビジョンなんて気にしないのです。

面接であなたがいくら「御社のビジョンに共感しました!」とアピールし、ビジョンに共感したことを評価してほしいと思っても、採用担当者は右から左へと聞き流すだけになります。

かといってもし、面接で採用担当者からあなたのビジョンについての質問がなかった場合、その企業はあなたのビジョンに興味がない、つまりその企業は本当のビジョンを持っていないととは限りません。

一般的に、企業の採用試験では面接よりも適性検査を重視するのが一般的です。

本当のビジョンを持っている企業は適性検査の時点で、自社のビジョンにあなたが適した人材かを、つまり自社のビジョンを実現するのにあなたのキャリアが適しているかを確認します。

そして、あなたのキャリアやスキルは、あなたが自分のビジョンを実現するために身につけているものと企業側は考えます。

つまり、あなたのキャリアをチェックすることで、企業のビジョンとあなたのビジョンが一致するかをチェックしているから、面接でわざわざビジョンについての質問をしないというケースもあるのです。

あなたにビジョンはあるか?キャリアが目的になっていないか?

最初に紹介したゴールデンサークルの概念を考える時に、企業側のビジョン(指向性)だけでなく、あなたのビジョンも重要になります。

あなたは仕事において、明確なビジョンを持っていますか?面接で堂々とアピールできるビジョンを持っているでしょうか?

明確なビジョン(人生の目的)を持っていない人も少なくありません。こういうタイプの人は、転職する目的がキャリアを積むことになっていることが多いです。
ビジョンの無いあなた
キャリアを積むことが目的になると、人生のビジョンは無くただ、「お金を稼ぎたい」、「お金持ちになりたい」というだけになりますね。

お金持ちになりたいのは、悪いことではありません。むしろ、みんなが思っていることですので、そのような目標を掲げるのは当然のことです。

ただ、もう一歩前に進んで、明確な人生のビジョンを持っておきましょう。

・周囲の人が笑顔で過ごせるようにしたい
・孤独を感じる人をなくしたい
・ほかの人の人生観が変わるようなものを作りたい

こういった人生のビジョンを持っている人は、自分のキャリアをこのビジョンを実現するための手段として考えるようになります。

キャリアを目的としているか、ビジョンを実現するための手段と捉えているかで、転職に成功できるかどうかは、大きく違ってきます。

転職を成功させるためには、ビジョンを持ち、キャリアはビジョンを実現するためものとして考えていく必要があります。

ビジョンが一致しても適性にすれ違いが起こる3つのケース

あなたがビジョンを持ち、そのビジョンを実現するための手段としてキャリアを捉えている場合、転職に成功する確率は高くなります。

ただ、ビジョンを持ち、キャリアを手段として捉えていても、必ずしもあなたが希望する企業には転職できるとは限りません。

なぜなら、そこにはすれ違いが生じる可能性があるからです。

以下の図は、キャリアをわかりやすくするためにスキルとした場合、そのスキルへの企業からの需要とあなたの企業のビジョンへの共感度を2軸化したものが下の図になります。

ここでの企業は、建前のビジョンではなく、本当のビジョンを持っているものとして考えてください。

ビジョンとスキル

転職する上で、一番大切なことは、あなたのビジョンと企業のビジョンが一致していることです。つまり、ビジョンの共感度が高いことです。

ビジョンの共感度が高い企業だと、採用されやすいですし、やりがいのある仕事をすることができます。

先ほどのゴールデンサークルの図で説明すると、企業はビジョンの共感度が高いあなたを、企業側のWhat(従業員)に組み込みやすくなります。

そして、企業のWhat(従業員)に組み込まれたあなたは、あなたの持っているキャリアを企業のビジョンを実現するために使おうと頑張るはずです。

そのため、企業とあなたのビジョンの共感度が高いと、あなたのキャリアの適性も高くなるはずです。

先ほどの2軸化した図で言うと、A社があなたにとってのベストの企業ということができます。ビジョンの共感度が比較的高いですよね。

でも、「B社の方が共感度が高いから、A社よりもB社のほうが適しているのでは?」と思うかもしれません。

確かに、B社の方がビジョンへの共感度は高いです。でも、あなたのスキルへの需要が低いという決定的なマイナスポイントがあります。

これが、先ほどの「すれ違い」を生むことになるのです。

ビジョンは共感していても、あなたのキャリア(スキル)がその企業で活かすことができないなら、それはあなたにとってベストの企業とは言えません。

すれ違いが起こる3つのケース

1.面接時にビジョン実現には向いていないことが発覚

あなた自身は、自分のビジョンを実現するためにキャリアを積んできたと思っていても、実は間違った方向のキャリアを積んでいて、面接時にビジョン実現には向いていないことが発覚した。

<具体例>

周囲の人が笑顔で過ごせるようにしたいというビジョンを持ち、笑顔になれる商品を売ろうと営業職としてのキャリアを積んできた。

でも、よりたくさんの人を笑顔にするためには、営業職よりも企画・マーケティング職の方が向いているのでは?と面接で指摘されてしまった。

2.あなたのキャリアを活かせない部署に配属になる

面接時に企業の採用担当者が適性判断を誤り、適材適所ができておらず、あなたのキャリアを活かせない部署に配属になる。

<具体例>

自分のビジョンは「ほかの人の人生観が変わるようなものを作りたい」というものだったので、「今までにない独創的な発想で新しい文化や生活を創造する」というビジョンを掲げる企業の採用試験を受けた。

自分は人生観が変わるような独創的なもの作るために、SEとしてのキャリアを積んできた。

SEとしてシステム開発やプログラムの設計だけでなく、クライアントへのプレゼンのために必要なコミュニケーションスキルも磨いてきた。

適性検査や面接で、どうやらコミュニケーションスキルばかりを評価されたようで、SEとしてではなく、SE経験を活かしながら営業として頑張ってほしいと言われた。

3.面接時に実は共感度は低いことが発覚

共感度が高いと思っていたあなたと企業のビジョンは、気づかない部分でズレが生じていて、面接時に実は共感度は低いことが発覚した。

<具体例>

自分のビジョンは「周囲の人が笑顔で過ごせるようにしたい」というものだったので、「地域社会と共に歩み、共に繁栄する」というビジョンを掲げる企業に共感し、ぜひこの企業で働きたいと思い、採用試験を受けた。

でも、面接で詳しい話を聞いていく中で、企業のビジョンは地域の企業と共に町おこしをしていくというもので、地域住民は置いてけぼりであるという印象を受けた。

自分のビジョンは企業単位ではなく、自分の周囲にいてくれる人、家族、友人など地域住民を重視して笑顔で過ごせるようにしたいというものなので、、ビジョンのズレを感じた。

あなたのビジョンやキャリアアップの判断、採用担当者の判断方法を疑ってみる

ビジョンは共感していて、キャリアはビジョンを実現するための手段であると捉えているのに、すれ違いが生じてしまうのは、この3つのいずれかに当てはまっていると言えます。

ただ、2つ目のケースは、採用担当者は適性判断のプロであることが多いので、これが原因ですれ違いが起こるのはごく稀だと思います。

すれ違いを避けて、あなたにとってベストの企業に転職するためには、「ビジョンに共感できる」というだけで、転職先を選んではいけません。

ビジョンに共感できるのは大前提として、その上であなたのビジョンやキャリアアップの判断、採用担当者の判断方法を疑ってみましょう。

そうすれば、すれ違いを避けて、ビジョンに共感でき、さらにやりがいのある職場で働くことができるでしょう。

このすれ違いを避けるための方法は、現在の仕事を見直す上でも、転職する基準を考える上でも有効な方法であることは間違いありません。

適性にすれ違いが起こってしまった時パターン別の対処法

適性にすれ違いが起こらないように注意して、転職先を選ばなくてはいけません。それでも、先ほど紹介した3つのパターンで不幸にもすれ違いが起こってしまうことはあります。

すれ違いが起こってしまった時には、きちんと対処しないと、あなたのビジョンを実現することはできませんし、キャリアを活かすこともできません。

すれ違いが起こった時の対処法を3つのパターン別に説明していきます。

間違った方向のキャリアを積んでいたら、正しいキャリアを積めるところに転職

あなた自身が、自分のビジョンを実現するためにキャリアを積んできたと思っていても、実は間違った方向のキャリアを積んでいて、ビジョンの実現ができないという場合は、正しいキャリアを積めるところに転職しましょう。

まずは、もう一度あなたのビジョンを見直して、本当にあなたはそのビジョンを実現したいのかを自問自答します。

そして、そのビジョンを実現するためのキャリアは何かをきちんと把握しておく必要があります。

この時に、間違ったキャリアではなく、正しいキャリアは何かを把握しないと、また同じすれ違いを生むので、気を付けてください。

そして、とりあえずはそのキャリアを積めるところに転職してください。この時点での転職は、未経験なわけですから給料は安くても妥協するしかありません。

また、本当のビジョンを持っていない企業を選んでもOKです。

今回の転職は、あなたのビジョンを実現することではなく、キャリアを積むことですから、ビジョンは重視する必要はありません。

そして、一定のキャリアを積んだら、本当のビジョンを持っていて、ビジョンに共感できる企業に転職するのです。

この対処法は転職回数は多くなりますが、「キャリアを積み、ビジョンを実現する」という前向きな転職ですし、同業種同職種の転職ですので、それほど心配しなくて大丈夫です。

転職サイトと転職エージェントをフル活用!

このパターンでの対処法は、2回の転職を行う必要があります。最初の転職は、本当のビジョンを持っていない企業を選んでもOKなので転職サイトに登録して、正しキャリアを積める企業の求人を探してください。

そして、2度目のビジョンに共感できる企業に転職する時には、転職エージェントに依頼してください。

転職エージェントを頼れば、あなたのビジョンと一致するようなビジョンを持つ企業、しかもあなたのキャリアを活かせる部署に配属してくれるような企業を紹介してもらえます。

採用担当者が適性判断を誤ったら、内定を断って探し直す

企業の採用担当者が適性判断を誤って、適材適所ができないことで、あなたのキャリアを活かせない部署に配属になるというすれ違いが起こったら、その企業に入社してはいけません。

その部署ではキャリアを活かせないとわかった時点で、内定を辞退してください。そして、きちんと適性判断をしてくれる企業を探し直してください。

転職エージェントなら適性判断を正しくしてくれる企業を紹介してくれる

このパターンでのすれ違いに対処するためには、正しく適性判断をしてくれる企業に転職する必要があります。

転職エージェントに依頼すれば、簡単に正しく適性判断をしてくれる企業を紹介してもらえます。

あなたと企業のビジョンにズレがあった場合は、ビジョンを研究して探し直す

共感度が高いと思っていたあなたと企業のビジョンは、気づかない部分でズレが生じていて、実は共感度は低かったというすれ違いが起こったら、ビジョンの研究をしましょう。

すれ違いをなくすためには、まずはあなたのビジョンを見つめ直し、深堀りして、あなたのビジョンをより明確に具体化するようにしましょう。

次に、企業のビジョンについて同様です。企業のビジョンを研究して、理解を深める必要があります。

その上で、本当にビジョンに共感できる企業をピックアップするのです。そうすれば、ビジョンのミスマッチは起こらず、本当に共感度が高いビジョン企業に転職することができます。

転職エージェントならビジョンの深堀りを手伝ってくれる

あなたと企業のビジョンにズレが生じていた場合、ビジョンの研究・深堀りが重要になります。

ビジョンを研究・深堀りをするためには、あなたのビジョンを客観視する必要があります。自分で自分のビジョンを客観視するのは難しいですよね。

そういう時に転職エージェントを頼ると、あなたのビジョンを客観視して、研究・深掘りを手伝ってくれるので、転職がうまくいくのです。

さらに、企業のビジョンも深掘りしてくれますから、ビジョンのミスマッチを避け、ビジョンの共感度が本当に高い企業へ転職することができます。

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