「これを機に」の正しい意味や使い方、類語、選び方、英語を徹底解説

「『これを機に』の意味や使い方がいまいちよくわからない」

「あれ?これを機に?これを期に?どっちだっけ?」

 

日常的によく耳にする言葉だけど、正しい意味や具体的な使い方がよくわからないという言葉はありますよね。

 

「これを機に」は何かを始めるきっかけ・タイミングを表現する言葉です。

この記事では「これを機に」の意味や「これを期に」との違い・選び方、使い方、類語、英語での表現を説明していきます。

「これをきに」の意味や使い方を正しく理解しておくことで、ビジネスシーンで恥をかくことはありません。

 

 

「これを機に」の意味

 

これを機にの意味はこちらです。

 

  • これをきっかけに
  • これを機会にして

 

「これをきに」という言葉は「これを機会に」という言葉を短縮したものです。

つまり、何かを始めるきっかけ、何か出来事を起こすタイミングを表現する言葉ということですね。

 

<例文>

  • 健康診断でメタボを指摘されてしまった。これを機に私もダイエットを始めよう!
  • ボーナス額が減った…。これを機に節約を兼ねて禁煙するか。

 

 

「これを機に」と「これを期に」の選び方

 

「これをきに」という言葉をメールで使おうと思った時に、

「あれ?これを「機」に?これを「期」に?どっちだっけ?」

と悩んでしまったことがあると思います。

 

正解は、「これを機に」です。

 

「え?じゃあ、『これを期に』はどういう意味?使い方は?」

と思うかもしれません。

 

実は「これを期に」という日本語はないんです。

だから、「これを期に」を使うのは間違いです。

 

「期」という漢字は、

  • 定められた期間
  • 決められた日時

などの意味があります。

「機」とは違う意味になるのです。

 

だから、「これを期に」という言葉はないですし、「これを期に」を使うのは間違いなんですね。

 

似たような言葉に、「この期に及んで」というものがあります。

これは読み方から注意が必要です。

×このきにおよんで

○このごにおよんで

 

「この期に及んで」は、「これをきに」とは違う意味になり、

  • いまさら
  • 何かがいよいよ差し迫った時になっても

という意味があります。

 

<例文>

  • この期に及んで何を言っているの?
  • この期に及んで仕事を投げ出すなんて何を考えているんだ!

 

 

「これを機に」の使い方と例文

 

これを機にの使い方を例文と一緒に説明していきます。

 

 

状況が変化した時

 

「これを機に」は何かきっかけを意味します。

そのため、仕事やプライベートで何か状況が変化した時に、「これをきに」を使いましょう。

 

<例文>

  • 現在、こちらの商品のセールを行っております。これを機に購入を検討いただけると幸いです。
  • 親が入院した。命に別状はないようだが、これを機に婚活を真面目に取り組んでみようかと思う。やっぱり孫の顔を見せたいし。
  • 子どもが小学生になったから、これを機に復職をしようと思っているの。

 

 

心機一転、物事に前向きに取り組むつもりの時

 

「これをきに」は心機一転、前向きに物事に取り組む時にも使います。

「今までよりももっと頑張ります」という姿勢を見せたい時に、「これを機に」を使うのです。

 

<例文>

  • 私事ですが、先日結婚いたしました。これをきに、より一層精進していく所存です。
  • 医師から不摂生を指摘されたので、これを機に生活習慣の見直し・改善を図っていこうと思います。
  • 総務からこちらの部署に異動してまいりました。営業は未経験ですが、これを機に営業のイロハをしっかり学び、結果を残して会社に貢献できるように頑張ってまいります。

 

 

契約がもう一歩で取れそうな時

 

ビジネスシーンでは、契約がもう一歩で取れそうなときに、最後の一押しとして「これを機に」を使うことがあります。

 

<例文>

  • これも何かのご縁です。これを機にぜひともご検討いただけますと幸いです。
  • これをきに社内のIT化を進めていきましょう。私共にお任せいただければ、必ず御社のお役に立てるはずです。

 

 

将来にわたって長い付き合いをしたい時

 

ビジネスシーンでは、取引先と長い付き合いをしたい時にも、「これをきに」を使う時があります。

「これをきっかけにして、長く付き合っていきましょうね」という意味で使います。

 

<例文>

  • 本日はありがとうございました。これを機にお力をお借りしたいと思っております。ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 先日はお忙しいところ、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。これを機に今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

「これを機に」のメールでの使い方

 

「これを機に」は、メールで使うことが多い言葉です。

プライベートでのメールなら、そこまで気を使うこともないと思います。

 

でも、ビジネスメールでは正しい使い方をしないと、相手に対して失礼になりますし、あなたの信用だけでなく、会社の信用も落としてしまいます。

下手をすれば、「これをきに」の使い方1つで億単位の取引がなくなることもあるんです。

 

「これを機に」をメールで正しく使う時のポイントを押さえておきましょう。

 

 

正しい敬語を使う

 

ビジネスメールで「これをきに」を使う時には、必ず正しい敬語を使うようにしましょう。

これは「これを機に」を使うだけではなく、ビジネスメール全体に言えることですが、敬語を正しく使わなければいけません

 

特に、「これをきに」を使う相手は、取引先が多く、こちらがお願い・お伺いを立てる立場になりますので、正しい敬語を使って失礼のないようにしましょう。

 

 

「これを機に」を使ってプッシュ&長い付き合いを提案

 

ビジネスメールで「これをきに」は、先ほど使い方で説明したように、

  • 契約を取るための最後の一押し
  • 将来的に長い付き合いをしたい

この2つを狙う時に使うことが多いです。

 

  • これを機にご検討いただけますと幸いです。
  • これをきに今後とも末永くよろしくお願いいたします。

 

メールの中で「これを機に」を入れることで、「これからもあなたと(御社と)長く付き合っていきたいです」という意味を強調することができますので、ビジネスメールにおいては、「これをきに」はとても重要な意味を持つ言葉なんです。

 

 

「これを機に」の類語

 

「これを機に」の類語・類義語をご紹介していきます。

 

  • これを好機ととらえて

 これを好機ととらえて、努力していく所存です。

 

  • これを契機に

 これを契機に弊社とのお取引を考えていただけないでしょうか。

 

  • このご縁に感謝して

 このご縁に感謝し、今後とも長くお付き合いいただきたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

  • これを節目に

 結婚しました。これを節目により一層頑張っていきます。

 

  • これをチャンスと捉えて

 友達から体重計を貰った。これをチャンスと捉えて、ダイエットに励もう! 

 

これらが「これをきに」の類語ですね。

「これをチャンスと捉えて」という言葉は、日常的に「これをきに」の代わりに使うのはOKですが、ビジネスシーンでは「チャンス」という言葉はふさわしくないことがありますので、使わない方が無難です。

 

 

類語だけどニュアンスが違う言葉に注意

 

「これを機に」の類語として類語辞典等に出てくるけれど、実際はニュアンスが違う言葉があります。

 

  • ここぞとばかりに
  • 鬼の首を取ったように
  • 期を改めて

 

これらの言葉は「何かをきっかけにして」という意味はあるものの、「これをきに」とはニュアンスが違いますので、「これを機に」と同じ意味として使ってはいけません。